山行記録ファイルNo.15
飯豊連峰 石転び〜丸森 その1 |
飯豊山荘から主稜線へは丸森、梶川、石転び、ダイグラの四本の登山道が延びており、それらを組み合わせて飯豊連峰を登ることができるのでマイカー登山者にはうってつけの場所です。その中で今回は標高差700m、全長約3kmの東北一の大雪渓を登り詰める石転び沢コースを登って、丸森尾根を下るルートを選んでみました。
石転び沢コースは落石や滑落事故が多くそれなりに危険なので、前述の四本のルートのうち、このコースだけは恐くて未だ行ったことが無かったのですが、実は登山を初めた頃からず〜っと憧れていました。メンツの他の二人も同じこと考えていたらしく、始めの計画段階では慎重に慎重を重ねて、状況が悪ければ石転び沢は一日で登れないかもしれないのでその時は石転びの出合にテントを張って、一日で登れそうでも出合にテントをデポして帰りは門内沢を下って回収すればいいんじゃない?とか考えて重いテントを担いでいったんですが、、、実際行ってみるとその計画はとても間違っていることに気付いたのでした。
1日目
米沢市街05:30=梅花皮荘07:00−倉木山登山口07:25−07:50R07:55−08:10飯豊山荘08:35−09:00温身平の第4砂防ダム09:15−R09:45−R10:10−10:40梶川沢出合手前10:50−石転び沢出合11:50−R12:40−13:10R13:15−13:50本石転び沢出合14:10−14:48北股沢出合−16:30梅花皮小屋
2日目
梅花皮小屋08:00−北股岳08:30−09:40門内小屋10:15−10:45梶川分岐11:15−12:00丸森分岐12:30−13:15頼母木小屋
3日目
頼母木小屋06:30−06:50頼母木山07:00−07:20R07:25−07:40丸森分岐07:50−08:10丸森峰08:20−09:00R(1100m辺)09:20−10:05R(795m辺)10:15−11:15飯豊山荘11:40−R12:20−13:00梅花皮荘=米沢市街
■1日目(梅花皮荘からかったるい林道歩き)
米沢から車で飯豊山荘へレッツゴー!と思いきや梅花皮荘から先の林道は車両通行止になっていて、約一時間の林道歩き。僕といーちゃんは革靴なのでまあいいんですが、プラ靴のモニカさんは本当にしんどそうでした。折り畳み自転車やタイヤ付きのキャリヤ−なんか持って行くと便利かも。途中、日帰り?と思われる荷物を背負ったおじさんに抜かされました。その軽そうな荷物とは対照的な大量の荷物を持っているうちら。。。「やっぱテントなんていらないんじゃない?飯豊山荘にデポして一気にいっちゃうべ!!!」と今までの恐くて不安だった気持ちがここでいっぺんに強気でイケイケモードに切り替わりました。
飯豊山荘に着くと、上半身裸の変なおじさんと遭遇。石転び沢は10人以上登ってるという情報を教えてもらいました。さらに話を伺うと随分ベテランの方らしく、山に一緒に行ってこれまで18人仲間を失った話も伺うことができました。でも、山でお姉ちゃんと会うのはめずらしいとか、お姉ちゃん達はえらいなあとか(僕は無視されてる)、一緒に梶川尾根登ろうとかいう話も聞いていると、なんだかただの女好きのおじさんという感じがしました(笑)
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幕営用具をポイッチョ |
■1日目(いい感じのブナ林を抜けて石転び沢の出合へ)
飯豊山荘にテントやよけいな荷物をデポして温身平へ向かうと、新緑が眩しいブナ林が待ってました。僕はこの季節のブナ林が大好き!いや〜、癒されます。そんなこんなで林道終点の砂防ダムにつくと飯豊連峰が見えてきます。ここからちょっと登山道らしくなり、道沿いにはカタクリとかがたくさん咲いてました。スパッツを装着して梅花皮沢沿いの夏道らしき道を歩き、雪が十分出て来たところで梶川の出合手前で雪渓歩きに切り替えました。雪渓を歩いていると低い音で「ゴロゴロゴロ・・・」と雷そっくりな音を出しながら雪崩が起きちゃいました。11時を回って来たので太陽が出て気温が上がってしまった為か、その後何度もひっきりなしに枝沢の雪渓崩壊が続きます。びくつきながら、そしてモニカさんはシャリバテになりながら、、、石転び沢の出合に到着!白龍が天に昇る様子に例えられる石転び沢大雪渓がついに姿を表しました。
お昼を食べながら門内沢の方を見ると、大量のデブリでうめ尽くされていて、恐くて帰り道には使えなさそうです。こんなところにテントで泊まるのはちょっと無謀な気がしました。天気もいいし、始めの計画を変更して大正解だったようです。
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