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山形の七不思議

このページは不思議というよりか、僕が山形県に対して疑問に思っているようなことや体験したことなど、ちょっと変わった山形県の紹介をしていこうと思ってます。山形県へ旅行する方や転校・転勤する方には参考になるかもしれません。逆に山形県にいる方は今まで当たり前だと思っていたのが実は特殊だったんだ!と気付くかもしれません。というか気付いてほしいです。


その1. 教育の不思議 〜いちまる〜

 山形県内の小中学校では、のことを「まるいち」とは読まずに、「いちまる」と読みます。当然は「にまる」、は「いちかっこ」と読みます。僕は「いちまる」と読むのはごくごく当たり前、全国どこでもそう読むものだと思っていました。山形県内で義務教育を受けたみなさんも身に覚えがあるのではないでしょうか?しかし、この読み方は山形県だけのようです。僕は他県に行って「いちまる」と読んで周りから失笑を買った苦い経験が。あの頃は若かった。。。なぜ山形県だけこの読み方なのでしょう?

 山形県では先生は黒板に、のような書き順で書きます。1を書いてから丸を書く順番から考えると「いちまる」と読むのはごく自然な言い回しと思うのですが、みなさんはどのように書くのでしょうか?う〜ん、気になる・・・ちなみに同じ山形県内でも高校、大学になると書き順は同じでも「まるいち」と読むのが一般的になってきます。ただ、大学、大学院でも山形県出身の先生は「いちまる」とついつい言ってしまうようです(笑)しかし、この読み方は数字の場合のみにしか対応せず、山形県でも「まるひ」や「まるぼう」と普通に言うし、山形県の有名な漬け物屋も「まるはち」というお店です。どうも県内小中学校の教育方針がこのようになっているだけのような気もするんですが、本当に謎です。某Y大学教育学部が原因だという説もささやかれておりますが、、、誰かこの理由が分かる方教えて下さい。私も「いちまる」派よ♪というレアな方のお話も聞きたいですね〜。いつの日かこの謎の真相を県教育長に取材してみたいと思ってます(笑)


その2. 慣習の不思議 〜大将軍〜

山形市の下水道「たたり」が工事を邪魔 (読売新聞2000年4月8日より引用)


 山形市内の各家庭の下水道工事が、陰陽(おんみょう)道の八将神の一つ「大将軍」のたたりを恐れ、工事に二の足を踏む住民のため、進んでいない。同市の普及率は67・4%と県都としては低い数字で、担当者は頭を抱えている。
 平安時代に隆盛した陰陽道は、天文、気象、占いなどを扱う術。暦の吉凶をつかさどる八将神は東西南北の方角をそれぞれ三年ずつかけて移動するとされ、金星の精とされる「大将軍」が鎮座する方角では何もしてはいけないと言われている。山形県内陸部では特に、「その方角の土を動かすと災難がふりかかる」と根強く信じられている。
 山形市の場合、大将軍がふろやトイレなど家庭の“水回り”の施設が多い北に近づいた九七年ごろから、下水道の本管への接続工事を控える世帯が出てきた。
 このため、同市下水道部はこの二月、下水道への接続工事を見合わせている約五千八百世帯を対象に聞き取り調査を実施。その結果、「経済上の理由」(26・5%)に次いで、「大将軍」(11・5%)をその理由に挙げていた。11・5%は約六百七十世帯にあたる。
 大将軍は時々、他の方角へ遊びに行く癖があると言われ、留守中にはたたりはないとされている。このため、同市は、年二十四回の「遊行日」の早見表を作成して家庭に配り、接続工事を行うよう呼びかけている。しかし、担当者は「なかなか説得が難しい。下水道よりも、やはり家内安全が 先なのでしょう」と肩を落とす。
 大将軍は現在も北北東の方角におり、二年ほどは北東付近に鎮座する。建設省では「ほかの県都の下水道普及率は70%以上」としており山形市はそれを下回っているが、当分は大幅な改善は期待できそうにない。

---引用終わり---

 平成10〜12年を中心として、山形市役所下水道部を震撼させた大将軍。バイオテクノロジー、ITやナノテクノロジーが発達した現在に於いて、このような現象が起こるとは、まさに山形の七不思議。保守的な傾向があるのでこういうことも起こり得るのでしょうか?山形県民の僕ですが、ピンときません。研究者を志す僕としては信じないようにしています。。。でも、正直言えば気にはなるかもしれません。ぢつは個人的に陰陽道に興味はありますです。ひょっとしたら実際にこういう噂が広まってるのを聞いたら延期するかもしれません。大安や仏滅もちょこっと気にしたりします。ああ、俺ってば山形人。イヤ、あのノーベル物理学賞のボーア博士も陰陽道に興味を持ったらしいし(などと言い訳)そういえば米沢市にも陰陽師がいるのですが、土御門神道本庁のある福井県ではどうなんでしょうか?あ"〜そこのあなた、山形県ってなんて迷信深いんだ、なんて引かないでください。一部の人がほんのちょこっと気にするだけってことだと思います。

 例えば、西欧では古い町並みが残り、今でも何百年も前と変わらない生活スタイルを保っているところがいくつもあります。今の日本、直線だけのコンクリート建造物やどこの国の建物かわからない家々が立ち並び、ファーストフード店やらコンビニが立ち並ぶ経済効率最優先的な社会の中でこんな話題が出るとは、ずいぶんとファンタジーな県ではないですか、山形は。山形でも古い街並みは急速に消えつつありますけど、なんだかほっとする気もします。一周まわってまた今度大将軍が北に来た時も同じ騒ぎになるのではないかと麻呂は思うのでごじゃる。でも次こそはきっちり対処しておきましょうね、お役所さん。


その3. 挨拶の不思議 〜過去形〜

 山形の人は、電話をするとき「もしもし、○○でした」「あ〜、おれだっけげんとよ〜(俺だったんだけど)・・・」などといきなり過去形から始まっちゃいます。電話以外にも玄関先で言っちゃいます。ピンポーン「クロネコヤ○トでした〜」などと言われます。これらの表現は、ボクを含めて使ってる人達にとってみると、全然おかしくないんですけど(^_^;)慣れない人にはとても変ですよね。おい、いきなり終わりかよ!とつっこみをいれたくなるそうです。他県から来た人はかなり違和感を感じるようです。また、この表現は山形だけでなく、北海道でも使うらしいです。北海道はもっと激しくて、おはようございますも過去形になってしまうそうで、極端な例でいえば「おはようございます、スナフキンです、久しぶりです、muminさんいます?」は「おはようございました、スナフキンでした、久しぶりでした、muminさんいました?」ってな感じでしょうか。ただ山形でも「おばんでした」は聞いたことがあります。

 う〜ん、何故でしょう。これは英語のCould you〜などの丁寧語の表現と同じように、時制を過去にすることによって婉曲な表現にして丁寧語のニュアンスを含ませる語法だと思います。だから山形でも丁寧にする必要の無い時は現在形だと思います。電話をかける、玄関におじゃまするといった行為は相手に対して丁寧に応対しないと失礼なので相手よりもへりくだろうとした結果、そういった場面でよく使われるようになったのではないでしょうか。もしくは山形の方言で「〜だず」と現在形(=断定形)だと、怒ってるように聞こえなくもないのでこういう表現が生まれたのかも?勝手な推測ですが、、、それとも、はっきりと物事を言えない日本人の性格がより強く出て、はっきりと断定形(=現在形)で言うよりも、(時制が)曖昧な表現がよく好まれるのかもしれません。
 最近は他の地方のコンビニやファミレスでも「1000円からでよろしかったでしょうか?」なんてときどき言われますが、あれも同じ感覚で過去形にしてしまった人だと思われます。「若者の日本語の乱れ」などと言う人がいますが、あれは地方で昔から使われていた用法が全国進出してるのかもしれません。山形人のボクは「〜でよろしいでしょうか」って言われるよりも丁寧な応対で気持ち良く買い物ができますね。ちょっと丁寧すぎな感じもするけど。。。

ちなみに「muminでしたぁ〜↑」と語尾を若干上げ、さわやかに言うと好感度UPです。玄関先で使う時には大きな声で元気良くやってみましょう!リピートアフターミーぷりーず。はい。これであなたもヤマガタンです。



その4. 苗字の不思議 〜東海林さん〜

 皆さんは「東海林」と書いてなんと読むでしょうか?「しょうじ」と読む人が多いのではないでしょうか。なぜ「しょうじ」って呼ぶのでしょうか?これは不思議です。

 「東海林」という苗字の由来について調べてみました。その昔、東海林(とうかいりん)さんという人が荘園を管理する仕事、荘司(庄司)をしていて「しょうじさん」と周りの人から役職名で呼ばれていたのが、ごっちゃになってしまったという説があるそうです。またこれとは違って、東海林という地名の荘園を管理してる荘司(庄司)さんがいて「とうかいりんのしょうじさん」と言ってたのが、ごっちゃになって東海林イコール「しょうじ」さんと呼ぶようになった、という説もあります。う〜ん、人名由来説、地名由来説どっちが正しいのでしょうか。荘園制度だと名主は自分の名(みょう)を土地につけ、名田にしたというようにしてますし、地方を開発した時代には自分達の本拠地の字名(あざな)を一族の名称(この場合は苗字ではなく名字ですね)に使ったというし、、、名字と地名は表裏一体?名主と荘司というのは違う人だと思うけど、、、一体どういうことやねん!?山形県最上地方の時代背景・勢力図がカギみたいですが、いずれにせよごっちゃになってしまったのが由来のようで、ご先祖様は荘司さんのようですね。

 というわけで謎がちょっとだけ解明されました(かなり無理矢理(^_^;)ですが)。東海林を「しょうじ」と読むのは一般常識だよと言ってる人までいるようなので、知らなかった人はよかったですね。

 し・か・し!さらに謎が深まるのであって、ここ山形ではそんな一般常識というものは通用しません。そこが山形の不思議・ミステリー、ワンダーランド山形です。極々少数「東海林」と書いて「しょうじ」と読む苗字の人もいますが、圧倒的に「とうかいりん」と読む苗字の人が多いんです。事実、今まで「東海林」さんとは数回クラスメートになりましたけれど、みんな「とうかいりん」さんでした。ちなみに「しょうじ」さんの多くは「庄司」さんでした。

 じつは「東海林」という漢字表記の苗字は山形・秋田に特に多く、山形では「とうかいりん」、一方秋田では「しょうじ」と読む苗字が多いそうです。(ということは秋田の人が混乱してしまったんでしょうか?)また極々希に「とうかいばやし」さんという人もいるらしいですが確認はとれてません。まあ色々読み方はあるのですが、なのになぜ「しょうじ」と読むほうだけが一般的になってしまったのでしょう?東海林(しょうじ)太郎さんという有名な歌手(もちろん秋田出身)がその昔いたそうで、ひょっとして、「この人の苗字読めないの?おバカだね〜」というイヤ〜な人がいたりして、バカにされないようにと、その独特な読み方故に世間に憶えられてしまったのではないでしょうか?そうして世間に広まってしまい、実は「とうかいりん」さんなのに、みんなから「しょうじ」さんと呼ばれるのを訂正するのがめんどくさくなって「しょうじ」さんになってしまった人がけっこういて、山形以外で一般的になってしまったんだと勝手に推測してみます(^_^;)。それから東海林(しょうじ)のり子さんという有名なTVレポーター(なんと浦和出身、、、何故?)もいますね。山形人の僕なんぞは小学生の頃に東海林レポーターを見て「まじかよ〜そんな読み方ありなの?」と逆に驚いてしまいました。超有名人の中で自分の苗字にこだわり、私はあくまでも「とうかいりん」です!と名乗る人が出たら混乱から生まれたこの常識(山形では非常識)は覆されるかも。。。

なんだか書いているうちに僕自身ややこしくなってしまいました。。。昔の人もこうやって混乱しちゃったんでしょうね(笑)


その5. 食べ物の不思議 〜山形の郷土料理〜

 それぞれの地方にはその地方独特の郷土料理があって、他の地方の人にはびっくりするようなものも数多くあります。ここ山形も例外なく特有の食材・調理法が存在しております。以下工事中。。。たくさんあってなかなかまとまりません。玉こんにゃく、あけび、からかい、おかひじき、だし、ひっぱりうどん、酢じょう油かき氷、ひょう、冷やしラーメン、冷や汁(宮崎、愛媛、新潟にもある?つうか宮崎の方が有名だよね?)、割り箸にまいた薄っぺらなお好み焼き(宮城にもある?他地方にもあるかも?)、いるか汁、あとなんだろ?


その6. イベントの不思議 〜芋煮会〜

 山形の人は芋煮会に計り知れないほどの情熱を注ぎます。なんでそこまで、、、と他県から来た人が疑問に思うほどです。以下工事中、、、


その7. 高校名の不思議 〜東はどっち?〜

 山形市には東、西、南、北、中央の県立高校がそれぞれあります。高校の名称を付けるときには普通それらにあう場所の方角をつけるはずです。つまり東にあったら東高、南にあったら南高、、、というように付けていきますよね。でも山形はそんな方角をも狂わせてしまう、ワンダーランドなんです。

この山形の地図をよく見て下さい→mapion

 地図の下側、つまり南側の、真ん中付近に、鉄砲町と書いてある部分があってその左側になんと西高があります。まあこれは一番西に位置していることもあって西高となったのは納得できます。そこからちょっと右側に行くと、同じぐらいの緯度に中央高があります。これもかなり南側にあるんですが、まあ経度が5つの中で中間っぽいと言えばそうとも言えなくもないので中央高としてもきわどいですがまあ許せる範囲です(^_^;)。そして地図の右下、南東方向の南原町と書いてある部分のちょい上には南高があります。前述した二つの高校を除けば南側になってしまったのでいたしかたありません。緯度で見ると南高と中央は交換した方がよさそうなんだけど、、、疑惑付きのの判定です。で、地図の右上、六日町と書いてある部分の右には東高があってこれは通信制の霞城学園高と同じ敷地にあります。さらにそのちょっと右下には北高があります。。。ん、お気づきでしょうか?この二つの高校の位置関係。東高は5つの高校の中では明らかに一番北側にあり、北高は明らかに一番東側にあるんです。これはアウトです。本来ならこの名称は逆にならなくてはいけません。

 何故こんな事になったんでしょうか?地殻変動?山形だけ磁北がずれてる?はずれです。今の山形東高というのは旧制山形中学から続いている学校で今年で創立118年という、伝統のある高校です。そしてプライドが高いんです。ところで、東西南北と並べてみると、東が一番前、北が一番後ろになります。この高校は一番にならないと気が済まないらしく、北はイヤだ東にしろと駄々を捏ねたんだそうです。そんな無茶苦茶な〜と思いつつも、いやいや待ってくれ、まだ並べ方は他にもあるじゃないかということで、麻雀の並べ方でいってみましょう。それだと東南西北となりますね。。。あれれ、やっぱり同じでした。じゃあ変えてくれということで(無理矢理)北にあるのに東高という名称を認めさせ、今に至ったらしいです。う〜む、恐るべし東高。そんな北がイヤなら違う名前にしちゃえばいいのにね。。。

 ということで山形では高校の名前を方角の目安に使うことはできません。こんな街じゃ方位磁石は役に立たないかも。




ひょっとして真実は北高って後からできたからこうなってしまったとかでしょうか?、、、

そうだったらつまんない、、、

いいネタができたと思ったのに(笑)


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