スキー記録ファイルNo.2


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刈田岳・熊野岳

●概要

刈田岳・熊野岳へは夏の間はすぐ近くまで車で行けてしまうので一般観光客がわんさか押し寄せてきますが、冬になりエコーラインが閉鎖されると、人気はスキー場だけとなり、ピーク付近は一気に人気が少なくなります・・・が、冬の蔵王と言えばスキー。スキーと言えば、蔵王温泉にある蔵王スキー場は全国的に有名なんですが、それとは別の蔵王坊平に、蔵王ライザというスキー場があります。このスキー場は、近年XCやスノートレッキングに力をいれているスキー場なんです。このスキー場のリフト終点から刈田・熊野へは天気の良い日はさくっと行ける(もちろん荒天時には厳しいです)ので冬山初心者にはもってこい!そこで、冬山初ソロということで行ってきちゃいました。この日は天気が良くてXC、スノーシュー、かんじき、テレ、山スキー、ボード等総勢30人以上は登ってたようです。

●データ

●コースタイム(うろ覚え ^^;)

リフト終点11:30−御田神避難小屋12:00 − 13:00刈田岳山頂13:15 − 14:20熊野岳山頂14:30− 熊野岳避難小屋15:30 − 17:00ライザ駐車場


●コースレポート

■ライザスキー場から刈田岳へ

 ライザスキー場ロッジで2回分のリフト券を購入しリフトに乗車。途中のカモシカコースではスノボの大会をやっていて、大盛況でした。そんな中、かかとをパカパカさせながら第二ペアリフト終点へ到着。ここで、某アウトドア店長さんに薦められて買ってしまったスネークスキンなどというシールをつけます。のり付け式ではなくてベルト締式なので手入れが楽ちんです。めんどくさがり家の僕にぴったりですが、このシール、前に進むのにもけっこうな抵抗があり、疲れやすくなるかもしれない要注意な代物です。

 で、バカっ晴れの中、避難小屋を右手に見ながら、無数のトレースを追い掛けていきます。僕が一番最後尾みたい。樹氷を満喫しながら登っていきます。XCツアーコースまでは、XCスキーの人もたくさん来ており、軽快そうでうらやましかったでした。どんどん登って、御田神避難小屋を過ぎ、旧リフト下駅跡で休憩。この建物、風よけになってありがたいんですが、でっかい落書きがしてあって雰囲気がイマイチ。。。こんなでかい落書き書いちゃだめですよ、まったく。僕はここから旧リフト跡沿いに登っていきましたが、こんなに天気がいい日はどこ行っても迷わなそうです。

リフト終点からちょっと登るだけで別世界に

御田神避難小屋を通過します

旧リフト跡とポールを目印に登ります

あらゆる物が雪のオブジェになっちゃいます

旧リフトの終点からそのままちょろっと進むとお釜がドカーン!!と現れました。冬のお釜ははじめてで、白く雪が積もってて、お釜って凍るんだなあとはじめて知りました。まずはとりあえず刈田岳を目指します。西側斜面は雪質ガリガリで、雪面にエビのしっぽがにょきにょきと生えてました。革靴スキーには超厳しいっす。それでもそのままスキーで刈田岳へ登り、すんばらしい景色に超感動しました。この時はスキーをデポして登るなどと考えすらしなかったのですが、肩に置いて登ればよかった。。。デポる基準とかその辺は経験を積んでいかなけりゃならないですねえ。。。このちょっとの下りでもすっこけまくりで大変でした。馬の背に戻ってきて、よし、今度は山頂神社の小屋で昼飯を食べようと、一路のっぺりとした熊野岳方向へ向かいました。

刈田岳の神社も鳥居もすべて真っ白け

刈田岳山頂からお釜(クリックで拡大)

南蔵王方面も樹氷だらけ

のっぺりとした熊野岳

■青い空と白い雪の熊野岳

 超腹へりまくりのシャリバテぎみで熊野の南斜面を斜めに登りました。大きな雪紋を乗り越えるのに一苦労してしまう初心者の僕でしたが、一時間程でようやく熊野ピークへ到着。やった〜と山頂の小屋に入ろうとしたら、思いっきり埋まってるし!!がーん。ショック。こんな晴れてる日は外で食べてもいいかなあと思いましたが、暖かい小屋でゆっくりしたくてたまらなかったので、シールをはずし、稜線を速攻で避難小屋へ向かいました。小屋には管理人さんがいらしてて、除雪することもなくすんなりと中に入れました。さらに石油ストーブまで付けてもらっちって、最高でした(^ ^ ありがと〜ございました。今度灯油を荷揚げしておきますよ〜。小屋内の温度はマイナス5℃でしたが、外よりあったかい気がしました。管理人さんとお話をしながら僕は遅い昼食にようやくありつけました。

滑りにくいガリガリの斜面

熊野神社も雪で埋まっちゃってる

熊野ピーク標識には2m以上のエビのしっぽ

大朝日が〜!!!(クリックで大)

月山、鳥海も〜!!!(クリックで大)

■スキー場に戻る

 腹一杯になったところで、いざ滑降!といきますが、雪がカチカチで歯が立たないのか、やっぱり曲がれません。へっぴり腰だし。それでも滑りやすい箇所を探しながら滑っていく(転げ回っていく)と、御田神避難小屋の後ろの方(北側)に出てしまいました。雪に埋まった沢を渡ってようやく正規ルートに復帰。登山道しかいけない無雪期と違って、積雪期はどこへでも行けて自由で楽しいんだけど、下手するとほんとヤバい状況になるから気をつけないといけませんね。。。今回もちょっと危なかったでした。出発時間ももっと早くないとだめっすね。帰りはライザスキー場のXCツアーコースというのがどうしても気になっていたので、滑ってみることに。このコースは、、、ほとんど傾斜がなくて、歩きっぱなし。くねくねしてるし。ところどころショートカットしながら降りてきましたが、素直にスキー場降りた方がだんぜん早かったです。いや〜しかし、天気が良くてちょ〜最高でした。

●関連サイト

山形県蔵王ライザスキー場 http://www.zaoliza.co.jp/


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