山行記録ファイルNo.1


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安達太良山(あだたら高原スキー場〜安達太良山)

●概要

 高村光太郎の詩集「智恵子抄」で有名な山です。1700メートル前後ですが、アルペン的要素が多く、簡単に登れるので人気が高い山です。サークルの工学部新入生歓迎という名目で毎年ゴールデンウィーク前に安達太良山か磐梯山のどちらかに登ってます。7年連続バカッ晴れという素晴らしく相性のいい行事です。本コースは山登り素人の女子短大生でも楽勝で登れるよう考えられたコースですが、女子短大新入生ゼロという悲しい状況での登山です。

●データ

●コースタイム

米沢市山形大工学部前5:00−(自家用車)−6:40あだたら高原スキー場7:00−(徒歩)−薬師岳展望台−(徒歩)−安達太良山(昼食)−(徒歩)−峰ノ辻−(徒歩)−くろがね小屋−(徒歩)−勢至平−(徒歩)−あだたら高原スキー場−(自家用車)−米沢市山形大工学部前


●コースレポート

■米沢からアプローチ

 米沢市街からR13号線を通ってR115号線に入ると、視界が開けて吾妻連峰と安達太良山が目の前に見えてきました。道の駅つちゆでちょっと休憩。寒いけどとってもいい眺めでした。ここからあだたら高原スキー場を目指すのですが、いつもここを出たところで道を間違えそうになります。気を付けましょう。

R115から吾妻小富士がきれいに見えました

「道の駅つちゆ」からの安達太良山


■あだたら高原スキー場から薬師岳展望台

 あだたら高原スキー場の駐車場はとっても広いです。もちろん無料です。ここで福島市から来たカンタカ氏と合流。ここから通年営業のゴンドラに乗って薬師岳直下まで楽勝(所要時間約6分)で行けます(ここをクリックするとゴンドラの割引券がもらえます^^)が、それではもの足りないので、ここは敢えて自分の足で登っていきます。ゲレンデは緑地化事業の為に立入禁止でした。間違えて入ってしまった人は反省しましょう。正規ルートはマーキングがしてあるので簡単にわかるはず。。。道ばたにはショウジョウバカマがちらほらと咲いてました。この時期は奥岳周辺にカタクリの花が咲いてるはずですが修行不足で見つけられませんでした。

 五葉松平の登山道はところどころ雪解け水でヌチャヌチャです。タラタラと進んでいくと、程なくして薬師岳展望台に着きました。目の前に安達太良山頂(別名乳首山だそうです)や鉄山、振り返れば蔵王連峰など、眺めが抜群です。智恵子さんによると、東京の空はうその空だそうです。「この上の空がほんとうの空です」という智恵子抄になぞった詩碑が立ってました。


薬師岳からビーチク山と鉄山
ほんとうの空はとっても青かった

■薬師岳から安達太良山頂

 あとはビーチク山の肩を目指して登るだけ。ここからは雪渓がたくさん出現します。ビールを飲みながら、雪合戦をしながら緩い登りをしばらく進んでいきました。やっぱり雪渓で冷やしたビールは最高!仙女平分岐付近からは灌木帯で展望がよくなります。傾斜は少しきつくなる程度で一気にビーチク山の肩に辿り着くことができますが、この天気、この眺め、もったいないのでダラダラと休憩しながら進んでいきました。

 肩に辿り着き、溶岩ドーム状のピークへ鎖場の道を登ると、そこは360度の大パノラマ。磐梯山、猪苗代湖、遠くに真っ白な飯豊連峰なども眺められ、気分爽快です。ただピークは狭く、風が強いので注意しましょう。

 乳首山の肩で昼食。メニューはスパゲティナポリタン。そのゆで汁も捨てずに有効利用ということでコーンスープを作りました。山で食べるご飯はなんでもおいしく感じますね。


大雪渓で30分ほど雪合戦。眼下は福島市


山頂の溶岩ドーム。ちゃんとルートは付いてます


敢えてオーバーハングを登るwさんのお尻


1699.6Mピーク。後ろは鉄山


ピークから宝の山磐梯山。手前は船明神山

■峰の辻を経てくろがね小屋へ

 下りはグリセード大会です。ピークから烏川源頭へ一気にグリセードで下っていきました。面白かったー。あっという間に峰ノ辻に到着。ここからは岩がゴロゴロした急な斜面をくろがね小屋に向かって下っていきます。硫黄の匂いがきつくなってきたら小屋はもうすぐです。

 くろがね小屋は温泉がついているそうです。いつかは泊まってみたい!通年営業で予約制だそうです。予約は岳温泉観光協会へ。

ピーク下からグリセード。
中央に小さく3人見えます。

立派なくろがね小屋

■くろがね小屋からあだたら高原スキー場到着

 くろがね小屋から麓に源泉を供給している湯樋沿いにしばらく下り、草原状の勢至平に出ます。季節によってはレンゲツツジ、ドウダンツツジ、ハクサンシャクナゲなどが咲いているようです。あとは通称ジープ道と呼ばれる林道をダラダラと下っていけばスキー場の駐車場が見えてきます。ショートカットがところどころありますが、急なガレ場で落石しちゃいそうなので道なりに下りてきました。にしてもこの下りは長かった。全体的にダラダラした山行だったので普通に行動したらもっと早く帰れるはず(^^;


●コースメモ

 晴れたら眺めがとってもいいですが、悪天候で視界が悪いと雪渓で迷うかもしれません。山頂付近は風が強いので防風対策を。トイレはゴンドラ乗り場やくろがね小屋で済ましておきましょう。

 ゴンドラやくろがね小屋が通年営業してるので、冬でも楽に入山できるようですが、晴れる日が少なく強風が吹き荒れ毎年のように遭難騒ぎがあるそうです。なめてかからないように注意。

●交通アクセス

●問い合わせ先


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